長い廊下がある家

有栖川御大の「長い廊下がある家」を今更拝読しました。

感想はネタバレ含むかもしれないので、

「ふざけんな(゜Д゜)ｺﾞﾙｧ」

という方はブラウザバック推奨。

装丁素敵タイトルフォント素敵。

ハードカバー版のダリ繭みたく、ページも黒くすれば良かったのにー。あれ雰囲気あるよね。

【長い廊下がある家】

携帯電話でインターネットに接続とかGPSとか見ると、時の流れを感じますね！

月光が世に出たのが1989年ですから…

カメラマンも「最近大学生と話したら＜おべっか＞が通じなかった」と言ってたし。朱色の朱美ちゃんなんかかなり卒ない感じでしたけど、先生も近年の“ゆとり”は意識して書かれてるんですかね。

お恥ずかしながら私は「身過ぎ世過ぎ」がわかりませんでした(^p^)

火村先生が登場するまで長かったですね。日比野くんが英都大社会学部って時点で火村フラグは立ってましたが(笑

ていうかまた 白 ジ ャ ケ かよｗｗｗ

警察で事件の概要を聞く段になると、２軒と地下通路の見取図なんか欲しい。

遺体の心臓にナイフが刺さったままなら、なぜ扉の向こうまで血が流れる？ 逆にそれほど出血したなら返り血は？ と思ったらページを跨がないで解が出ました(笑

アリバイが今回の焦点ですね。時間的にどう考えても外回りが無理なら、犯人は地下通路を経由して一仕事したとしか考えられないでしょう。閂の件ですが、刺されたナイフを抜こうとした前提でなら、「東側で刺された被害者が犯人から逃げようと西側に行き、閂を掛けた」でどうですか。安直すぎますか。

あー駄目でした。閂の西側に指紋が以下略。そらそうや、調べたら判る。

やたら小芝居を打つ先生と、それを演技と知りつつ眺める先生。こいつらｗｗｗ

あれ、東側にも指紋残ってないの？ なら砂子は除外じゃない？ 彼は零時に触ってるから、仮に犯人だとしたら拭き取る必要がない。

計画殺人じゃないなら、それこそトリック以前に凶器が浮く筈だけど。外国製の古いナイフなんて普段から持ち歩いてたなら、今まで誰かの目に止まってた可能性は否めないし、それで被害者を刺しちまうなんて突発的にしても迂闊すぎる。いや、ナイフは被害者の所持品だった？ 今後の課題。

うわーマジかよ！今まで頭ん中で色々とこねくり回してたのがアホみたい！いい意味で！

わー好きだなぁこういうオチ。

こんなんアリかよ、って好き嫌いは分かれそうだけど(笑